1.3.1結合形成の物理的解釈
原子は、この電子によって占有された原子軌道の他に、電子を持たない原子軌道をもちます。前者を占有軌道および後者を未占有軌道とよびます。
二つの原子間では、占有軌道から未占有軌道への電子移動および占有軌道同士の電磁相互作用があります。これら作用を図1、2に示します。
| 図1 電子の流れ |
図2 軌道間の電磁相互作用
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電子はマイナス電極からプラス電極に、電気的に接続されていれば、流れます。占有軌道は電子があるのでマイナス、未占有軌道は、電子がないので、プラスと見做せます。したがって、二つの原子の間でこれら二種類の軌道が電気的に接続されていれば(軌道が交差しておれば)、これら軌道間で電子移動が生じます。電子移動元原子からみると、電子移動先原子の原子軌道のエネルギー準位は不明であるはずで、各占有および未占有軌道のエネルギー準位は電子移動では問題になりません。
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二つの原子間の軌道同士の電磁引力相互作用には二種類あります。
図2(a)は、原子核の周りの電子の旋回方向が互いに逆向きで、二つの軌道が平面にある軌道間の相互作用であり、図2(b)は、電子の旋回方向が互いに同じ向きで、磁気軸が一つで表される軌道間の相互作用であります。
図2(a)で示される電子配置での電子間静電反発は、原子核が間に入るので、反発が強調されない電子配置をとることが可能です。しかし、図2(b)で示される電子間静電反発は原子核が間に入りませんので、反発が強調された電子配置をとります。
1.3.1.1共鳴電子移動に基づく化学結合
1.3.1.2電磁作用に基づく化学結合